「名門」のインフレ

留学業者の広告などでは提携先の大学には軒並み「名門大学」などという
枕詞がついていることが多いが、それが本当であれば名門はそこらじゅうに
転がっていることになる。まさに「名門」の大安売りといったかんじだ。

大辞林によると「名門」とは有名な企業や学校のことらしい。ところが、
そこらへんにいるアメリカ人にそれらの「名門」大学を知っているか聞いてみれば
わかるが、それらの大学はほとんど知られてないと思う。（方角＋地名といった
かんじの名前であれば「ああ、たぶんそういう大学もあるんじゃないの？」とは
言われるかもしれないが・・・。）そればかりか未認定校までもがリストに入って
いることもある。（ある意味「名門（有名）未認定校」というのはあるのだが（笑）。）

ちなみに方角（Southern, Northern, Eastern, Western, Central, Middle・・・などなど）
が大学名に入った時点でその大学が「地元限定」系であることは容易に想像がつく。
実際、ごく一部の例外を除いて「方角系」の大学はまず有力校ではないと思って間違いない。

ところが日本の人は日本ではあまり知られていない大学でもカタカナで名前を
言われてしまうと「ああ、でもアメリカでは知られているのかもしれない」
と勘違いしているのか、それとも業者に申し込むような人はそもそも本当は
「名門」ではないのかな～と気づきつつも申し込んでいるのかわからないが
とにかく業者の広告は常に誇大広告ぎみだ。

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